Hope for the Future Akaiwa Medical Association



 

 平成26年度現在の、当医師会の、地域医療機能充実に向けた取り組み




 25年度から始まりました、県の委託事業としての在宅医療推進・多職種連携の人材育成のための基盤作りは、担当理事ならびに行政のご努力のおかげで形のあるものとなってきており、来年度への継続と拡張が期待されております。次年度には、医師会病院の地域医療連携室内に、医師会単独の地域医療連携窓口を設け、岡山市内の総合病院・専門病院から退院された後に、直接在宅医療になられる患者様を対象として、岡山市内病院の担当勤務医・地域医療連携室と我々開業医との橋渡し役、情報交換の機能を果たせればと考えております。

 医師会病院の工事は順調に進んでおりますが、社会的・経済的環境の変動のもとに若干工事費が高騰してきており、安全面に配慮しながら適切な予算配分が必要と考えております。

 医師会病院職員、とくに入院病棟を担当する常勤医と看護師の採用は引き続き最重点課題であります。医師については、大学人事、業者経由のリクルートの両面から明るい兆しが見えてきております。さらに縁故・地縁を頼りに、あらゆる方面から職員の量と質の確保に努めてまいりたいと思いますので、会員の先生方からの情報をお待ちしております。

 平成25年11月に、4病協は地域に密着した概ね200床未満の病院を「地域医療・介護支援病院」に向かうべきと提言しています。具体的には、下記の内容が期待されていますが、まさに現状の医師会病院に合致するものと思われます。

 

・急性期病床からの転院を受け入れ、在宅復帰を支援する。

・在宅医・介護施設と連携して在宅患者・施設入所者等の急変を24時間体制で受け入れ在宅療養を支援する。

・  地域における医療・介護連携においてネットワーク構築、情報共有、多職種連携支援など、責任ある役割を果たす。

 

 さらに今年の1月24日から始まる通常国会に提出される第6次医療法改正の柱は「病床の機能分化・連携の推進」と「地域医療ビジョン策定」です。地域医療ビジョンを実現するため、医療機関、保険者などが参加する「協議の場」を都道府県に設置することとなっています。都道府県が「地域医療ビジョン」を策定するためには2次医療圏単位での医療機関の機能を把握し、それに基づいて在宅医療、医療機関の連携、多職種協働等の体制の構築をはかるとされています。県から市町村(広域も含め)に地域医療ビジョン策定を指示され、市町村単位でのモデル事業の実施が予定されています。赤磐医師会は、今までとは比較にならないほど、より緊密に赤磐市・岡山市・あるいは東備地域広域連合の行政機関と連携をはかり、「地域医療ビジョン」作りに積極的に関わっていくべきであろうと考えております。

 幸い、赤磐市立の医療機関の再編の時期でもあり、担当の方々と緊密な連携をはかりながら、地域住民の健康・福祉に貢献し、安全・安心な地域づくりのためのリーダーシップを発揮しなければならないと考えております。

 会員の先生方の御支援・御指導のほど何卒宜しくお願い申し上げます。