風邪のときの注射

風邪をひいたとき、「すぐ治たいので注射をしてほしい」と言う人がいますが、本当はどうなんでしょうか?

風邪の治療として、熱やせき、鼻、のどの症状を和らげる薬や、病状によっては、風邪のウイルスによって傷んだのどや気管支の粘膜から細菌が侵入して、混合感染を起こし重症化するのを防ぐ薬を使います。風邪のとき、注射をすれば一時的に症状がなりますが、ウイルスを抑えて風邪を治す薬は残念ながらまだできていません。

また、発熱は、体がウイルスと戦っている証拠ですから、一概に下げればよいというものでもありません。解熱剤は、高熱で体力が衰えないように、ひどいときのみ一時的に下げるぐらいのつもりで使った方がよいでしょう。
薬でつらい症状を和らげ、十分栄養や休養を取り、ウイルスと戦うための体力を保ち、ウイルスが弱って病気が治るのを待つのが最も良い方法と思われます。入浴は熱が高くなければ、短時間で汗を流すぐらいならよいとされています。

しかし、一番大切なのは予防です。風邪がはやっているときは人ごみを避け、帰宅時のうがいと手洗いを励行しましょう。