肺の日

8月1日は「肺の日」です。
近年、呼吸器疾患の患者さんが増加しています。肺がんはがん死亡の中で最も多く、10年後には約8万人が肺がんで死亡すると推定されています。慢性呼吸器疾患で在宅酸素治療を受けている人は、約2万人とされています。呼吸器疾患のうち、かなりの部分が生活習慣病と言える要素を持っており、ほとんどの患者さんが、喫煙の習慣がなければ、これらの疾患にかからなかったでしょうし、悪化の要因にもならなかったと思われます。

しかし、われわれのところを受診される患者さんは、すでにこれらの疾患が完成してしまって受診されるわけで、そのとき、今までなぜ肺に有害なものを何年も吸っていたのかと詰問しても無駄なことですが、有害と知っていながら、その結果病気になったといって受診されているようで残念な気分で憂うつになります。

最近はCTにより早期の肺がんの発見が進んできていることと、重症の肺気しゅに外科治療が行えるようになったことが大きな進歩でしょう。そして、肺移植が医療の中に加えられたことで、呼吸器疾患の末期の患者さんにも希望が持てるようになりました。

呼吸器疾患の治療も、禁煙などによる疾患発生の予防と、早期発見による治療成績の向上、終末期の患者さんに対する肺移植と少しずつ進歩してきています。