伝染性軟属腫(水いぼ)について
水いぼは軟属腫ビールスによる昔からの子供の伝染性の皮膚病です。近年、患児増加の傾向があり、その理由としてプールでの感染を裏づけるデータが報告されており、幼稚園、小学校、水泳教室等で問題になっています。水いぼを未経験の子供なら誰でもうつりますが、特に湿疹のある子や乾燥肌の子がうつりやすいようです。

症状は、普通は1〜3ミリ大の肌色のブツブツで、少し光るために水っぽく見え、大きいものでは中心に僅かな凹みができます。自覚症状はありませんが、掻いてバイ菌が入れば赤くふくれて痛んだり、周囲に湿疹ができて痒がる場合もあります。放っておくと数が増え大きくなってきますが、発熱のような全身症状はなく、また、深刻な合併症や後遺症、内臓への影響も全くありません。

治療は少しの痛みを我慢すれば、ピンセットでつまんで内容を圧出すれば簡単に治ります。下手につぶすと後で化膿することがありますので医師にまかすのが適当です。

一方、放っておいて数が増え大きくなってもいずれ必ず治ります。ある病院を受診した149人の水いぼ患児を、何もせずに追跡調査したところ、初診後1カ月以内に25%、3カ月以内に50%以上、7カ月以内に約75%が自然治癒したとの成績が最近発表されています。しかし治るまでの期間が長いため、伝染性を重視すれば早く処置するのが望ましいのは当然ですが、心配のない自然に治る病気なのに、病院でつぶす痛みを恐れて暴れまわる子を、大勢で押さえつけてまで取る必要があるか、問題のある所です。伝染性を子供によく説明して、できるだけ取る、ぐらいの方針でよいのではないかと思います。

なお、一度かかって治れば、他のビールスの病気と同じように免疫ができます。