蛋白尿
我が国では慢性疾患を早期発見するために、健康診断は毎年受けられるように制度化されています。実施主体はいろいろですが、乳幼児・学校・職場・住民・老健法による健診などがあり、この検査項目の中には、必ず検尿が含まれています。また、病医院を受診される際も、ほとんど検尿を受けられていると思います。

一般的に検尿では蛋白、糖、ウロビリーゲン、潜血反応をみます。健診では蛋白尿、潜血陽性者は1〜5%もあります。しかし、それらが全員腎疾患ということはありません。生理的蛋白尿として、体位性蛋白尿、発熱時や過激な運動後には、しばしば蛋白尿があります。生理的蛋白尿は放置しても支障はありません。

病的蛋白尿としては腎炎が重要ですが、その他に、尿路感染(膀胱・尿道)、前立腺炎などもあり鑑別が必要です。腎炎による蛋白尿と考えられる場合は精密検査が必要で、現在最も信頼できる診断法は腎生検による組織診断です。この方法により治療法や予後の見通しもある程度可能になります。

蛋白尿が続けば、将来尿毒症となり透析療法を受けねばならないようになりますので専門医による早期診断・治療を受けろことが大切です。自覚症状のない腎炎が多いので注意しましょう。