突発性難聴

突発性難聴は急に片耳の聞こえが悪くなる病気です。決してまれな病気ではなく、40歳〜50歳代の働き盛りの人によく起こります。難聴の程度はさまざまで、耳鳴りやめまいを伴うような高度難聴の人もいますが、ただ耳がふさがった感じだけを訴えて受診する軽度難聴の人も結構います。

突発性難聴の原因としては、内耳の血流障害あるいはウイルス感染などが考えられていますが、いまだはっきり証明されているわけではありません。ストレスや心身の過労が原因になっていたり、糖尿病、高脂血症、高血圧症など血管に影響を及ぼすような病気が関係していることもあります。

原因不明のため決定的治療法は確立されていませんが、治療の基本はとりあえず良くなるまで心と体を休めてやることです。その上でしばらくビタミンB12、血流改善剤、代謝改善剤などを内服してください。重傷の場合は入院してステロイド、血せん溶解剤、利尿剤などを点滴することもあります。発症後約1か月たっても治らなければ、手術治療もないのでそのままとなってしまいます。しかし、両側に発症することはほとんどありません。

この病気に対しては、特に早期治療が重要です。とりあえず、聞こえの異常に気付いたら「そのうち良くなるだろう」と放置せずにできるだけ早く耳鼻科を受診し検査を受けてください。