腎炎について
一般に腎炎と呼ぶ場合は糸球体腎炎のことをさします。熱が出たり、腹が痛くなったりする腎盂腎炎とは別の病気です。糸球体腎炎には急性と慢性のものがあります。

急性腎炎は子供に多い病気ですが、近年は大変少なくなっています。症状はむくみ、血尿、高血圧が出現しますが、慢性化することはほとんどなく、安静のみで治癒します。

一方、慢性腎炎は症状に乏しく、普通は健康診断の際などに、偶然蛋白尿か血尿で発見されます。慢性腎炎は急性腎炎とは逆に治癒することはほとんどありません。現在、我が国では約十一万人が透析医療を受けていますが、その半数は慢性腎炎が悪化したためです。しかし、このように病状が進行する例は慢性腎炎全体の3割程度と考えられており、残りは蛋白尿、血尿が出続けても健康な人と変わらぬ一生を送ることができます。

慢性腎炎だからといって、すべて心配する必要はありません。といっても、やっかいなのは進行型の慢性腎炎の治療です。最近は新しい治療法が導入され、効果が上がりつつあります。よい結果を得るには、早期発見と早期治療が大変重要となっています。積極的に検尿を受けましょう。