高血圧の治療
信号は見ないし、横断歩道も利用しないで道路を横断している人を見たら、誰もが「危ないなあ」と思うでしょう。

高血圧症を治療しないで放置しているのは、これと同じことになります。通常、高血圧症には自覚症状がありません。それでも治療しなければならないのは、その先に脳卒中や心筋梗塞が待ち受けているからです。道路を渡りきるまでに、ひょっとしたら自動車にひかれるかもしれないのです。

確かに見ている人がヒヤヒヤしているのを尻目に、車と車の間を縫うようにして、うまく横断してしまう人がいない訳ではありません。一方、信号をよく見て、しかも、確かに横断歩道を渡っていても、まれには突っ込んでくる車の事故に巻き込まれることもあります。

それでも信号をよく見て横断歩道を渡った方が、そうでないよりずっと安全なことはおわかりいただけますね。

つまり危険区域から安全区域に移っていただいて、安心して日常生活を送っていただくのが、高血圧症の治療ということになります。

治療をいつまでも続けるかですが、高血圧症の合併症は治療を中断している間に起こることが少なくないので、生涯続ける必要があります。治療を中断してしまうということは、せっかく正しい横断をしていた人が、無謀な横断をしてたばかりに、事故に遭遇してしまうのと同じです。