注意すれば防げる−子どもの突然死−
・突然死とは?
突然の予期されなかった病気による自然死で、原則として24時間以内に死亡したものを「突然死」と呼んでいます。学校の管理下での児童・生徒の死亡事故は毎年200件を超え、うち100〜130件は突然死です。
その原因は心臓の異常が大部分(70〜85%)で、脳血管障害10〜15%、大血管障害5%などです。

・心臓が原因の場合には
ランニング、サッカー、バスケットボールなどの激しい運動中に起こる突然死はほとんど心臓の異常によるものです。そのため高学年の男子ほど高率に発生します。そのうち30〜40%は生前からなんらかの心臓の異常を指摘されている子どもで、主治医から学校に管理指導表が提出されているものも少なくありません。意識がなくなって倒れた時には、残念ながらすでに心臓が止まっていることが多いのです。

・脳血管障害が原因の場合には
一方、脳血管障害が原因の場合には、「脳動静脈奇形」という病気による頭の中での出血によって起こる突然死が多くみられます。この場合は、意識がなくなってもすぐに心臓が停止することは稀なので、適切な救急蘇生法を続けながら、脳外科医のいる専門病院に搬送することで救命につながる可能性が高くなります。

・相互の連絡が大切
突然死の多くは、以前より持病等を持つ子どもがスポーツなどに熱中し、知らず知らず自分の体が耐え切れない状態に陥った結果、起こります。そうならないように、家庭、学校、主治医や校医がそれらの情報を共有して十分連絡をとりあい、子ども自身にもよく理解させながら、適切な指導と観察を続けることがなにより重要です。

指導:雪下外科医院  雪下 國雄 院長