心身症について
昔から「病は気から」と言われてきましたが、ここ二昔ほど前から心身症という言葉が使われます。病気を「こころ」と「からだ」の両面から取り上げて、両方とも治療の中心にしようという考えから言われ出したもので、心身症という病気があるわけではありません。

◎ 発病と病気の進みに心理的な要素の強いもの
◎ 体の原因によって発病して本人の性格やその病気のための精神的負担のために長引くもの
◎ また、せまい意味では心理的な原因のみで発病したと考えてよい体の異常

ですからせまい意味の心身症と考えられる患者さんは、内科で半数近く、消化性潰瘍、気管支喘息、本態性高血圧症等々で、小児科でも30%、産婦人科で25%位あるといわれます。

どんな病気についても、医師は体の異常を治療するだけでなく、心の問題を重視すべきであり、また、患者さんも薬や注射さえしてもらえばよいという考えは反省しなければなりません。

病気になった患者さん自身の問題は勿論、その家族や周囲への影響について、長い目で、最も良い方法を見つけてくれるかかりつけ医を選び相談にのっていただくようにしましょう。