精神分裂病について

精神分裂病は治らないと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
現在、日本にはこの病気で苦しんでいる人が約30万人いるといわれています。さらに、毎年1万人に2人の割合で新たに発病する人がいます。発病は知能や教育、生活環境などとは無関係です。

精神分裂病になると、興奮したり、言動にまとまりがなくなったり、「幻聴」といって自分にしか聞こえない声が聞こえたり、あるいはまったく元気がなくなって一日中ぼんやりしていたりするようになります。原因はまだ分かっていません。

しかし、治療法はあります。精神療法を併用した薬物療法が有効とされています。心の病気といってもカウンセリングや精神療法のみでは不十分で、薬物の使用が不可欠です。
そして、薬は大部分の人に有効です。服薬を続けることによって家庭生活はもちろん、仕事を続けている人も大勢います。ただし、薬物療法によって軽快した後も服薬を続けることが必要です。薬物を中断すると、2年以内に約8割の人が再発するといわれているからです。

精神病だからといってあきらめてしまったり、気力で治そうとするのではなく、早期に専門医による治療を開始することが大切です。今では、糖尿病や高血圧と同じように薬によってコントロール可能な病気なのです。