お年寄りは水不足に注意
成人の体の約60%は水で占められ、40%が細胞の外に(細胞外液)、20%が細胞の内に(細胞内液)あります。汗をかいたり、下痢をしたりして体の水分が失われると、まず細胞外液が減少します。

この時、体の水不足を解消しようとして、細胞の内から外へ水が移動します。すなわち細胞内液は体内の水の予備タンクの役目を果たしているのです。

ところが、年をとると筋肉や内臓の細胞の数が減るために、細胞内液の割合が減少し、水の予備タンクが小さくなります。そのため、お年寄りは水不足に対する反応が鈍く、脱水状態に陥りやすい体になっているといえます。

この場合の症状は、若い人にみられる筋肉の痙攣や意識消失といった激しい症状を呈することは少なく、何となく元気がなかったり、不眠の時にはボケの症状を示したりします。本人が気が付かないことも多いので、舌が乾燥していないかなど、家族の人たちもよく気をつけてあげる必要があります。

また水不足になると、血液がねばっこくなるため、動脈硬化のある血管では血の固まりをつくりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険性も高くなります。

予防としては、日ごろからトイレの心配などで水を飲むのを我慢することなく、十分水分をとるようにしましょう。特に汗をかきやすい夏場は注意が必要です。