腰の痛みについて
人間は何万年にもわたって腰椎、骨盤、下肢等のバランスをとって進化してきたため、腰痛は宿命的な病気といわれます。実際に全年齢平均で65%の人が何らかの程度の腰痛を経験し、その中、職業又は日常生活に支障ある人は全体の30%といわれます。

このように非常に多くの人が悩む病気ですが、原因として分けますと、(1)骨性、(2)椎間板性、(3)椎間関節性、(4)神経根性、(5)筋・筋膜性、(6)内臓等交感神経等介するもの等になります。

しかし、現在でも患者さんの訴えられる部位や性質から痛みの原因の場所を推定したり、脊椎のレントゲン診断の異常からの診断もなかなか簡単ではありません。内臓の異常と腰痛との結びつきも大変むつかしい問題といえます。

統計の上で通常は、あまり強い腰痛は少なく短時日で治るものが多いので、安静、牽引療法、温熱その他の理学療法、腰椎帯が一般に用いられ、また、脊椎の不安定が腰痛につながるので腹筋強化体操や、流行のジョギング、ぶら下がり等もありますが、腰の痛む人はやはり専門医によって前述の(1)−(6)のような原因を出来るだけ明らかにしてもらい、重大な病気を見逃さないようにして適切な指示を受けて治療に専念してください。