吐 血
口から血を排出する場合を吐血といいます。

血液が胃酸により黒褐色(いわゆるコーヒー残渣様)になっている場合と、鮮血に近い状態である場合とで、その出血部位に差があります。

肝硬変の末期によくみられる食道静脈瘤の破裂により直接吐き出される時は鮮血、胃潰瘍・胃がんによる吐血は黒褐色コーヒー残渣様になります。しかし食道の出血でもいったん胃にたまり、それが胃酸の影響を受けるとコーヒー残渣様の黒褐色吐物となって吐き出されますので注意しましょう。

出血により血液が消化管に充満すると消化管膨満に伴ういろいろな症状が現れます。

たとえば、大量の胃内出血により急性の失血・胃拡張が起こり血圧が下がり、顔面は蒼白く、脈が弱くなり冷や汗をかいたり吐き気がしたりしてショック症状をみることがあります。このような時はみぞおちを冷やすことにより気分がよくなりますが、それ以上はかかりつけ医に相談ください。

いずれにせよ、吐血は原因となる病気があって起こるものですから、平素から自分の健康には注意して早めにかかりつけ医に相談くださいまして適切な治療を受けましょう。