痔の予防
第一は便秘をしないことです。五日も六日も便が出なかったり、固い便が直腸にたまっていれば、肛門付近の静脈を圧迫し、血行を悪くします。

また、出にくい固い便を出そうと、排便時に腹圧をかけて、長い時間息をのむようなことを繰り返していると次第に静脈壁がうっ血して、膨らんでのびてきます。静脈に弾力性のある間はもとに戻りますが、静脈の壁がのびきってしまうと、血液が溜まって静脈瘤状に膨らみ、周りの支持組織もゆるんで、痔核が移動し、肛門の外へも出てくるようになって、外科手術が必要になります。

したがって毎日排便があるように、主に食事療法に注意します。必要に応じて、緩下剤や浣腸など、または排便反射をおこさせる坐薬等も使ってよいと思います。逆に下痢も続きますと肛門がはれぼったく痛くなり炎症を起こし、痔を悪化させますのでよくありません。正常便の排出が大切です。

食事の注意は、刺激物をさければ何を食べてもかまいませんが、痔がある場合は、アルコール類はさけてください。日常生活では、いつも同じ姿勢でいること、例えば立ちどおし、座りどおしはうっ血を来しますので、適当に姿勢を変えたり、身体を動かすことが大切です。また、力仕事も腹圧がかかるのでよくありません。要はバランスのとれた規則正しい生活をすることが大切です。