細菌性食中毒
飲食物によって発病する疾患を食中毒といいます。原因となるのはウイルス、細菌、自然毒(キノコ、フグなど)、人工的な化学物質などですが、最も多いのは細菌によるものです。

日本では魚介類を中心に生き物を食べる習慣があるため、季節に関係なく発生しますが、やはり細菌の発育に適した暖かくて湿った季節に多発しています。

細菌性食中毒には食物の中で増殖した細菌が、消化管の中でさらに増殖して発症するものと、食物の中で毒素を産生して、この毒素により発症するものがあります。この毒素の中には、100度、30分間の加熱でも分解されないものがあり、加熱調理したものだからといって必ずしも安心できません。

細菌によって汚染された食物の摂取後数時間から2〜3日のうちに発症することが多く、症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などで、37〜38度の発熱を伴うこともあります。まれに、物が二重に見えたり筋肉の力が低下したりする重篤なものがあります。

治療は、胃や腸を安静にし下痢による脱水症状の改善を図るため、点滴を行いますが、軽い場合には、温めたスポーツドリンクなどを飲んでもよいでしょう。

いずれにしても予防が第一で、手洗いなどの調理段階での清潔と、調理後時間を経たものは口にしない注意が必要です。