不正性器出血
月経以外の子宮よりの出血を不正性器出血又は血性帯下といいます。このような出血があると一番気になるのは子宮癌でしょう。しかし、その頻度は極めて低く殆どは良性のものです。

子宮癌の場合、初期には自覚症状のないことも多く、他のことで診察を受けた時とか子宮癌検診等で発見されることもあり、症状があるとすれば褐色帯下(褐色のおりもの)或いは性交時に少量の出血が認められるくらいで、痛みや匂い、中等量以上の出血はないのが殆どです。

他に子宮より出血を起こすものとしては、子宮の炎症、子宮筋腫、ホルモン異常による機能性出血、排卵期に起こる中間出血、妊娠に関係した出血、閉経後によく見られる老人性膣炎、また、性交時によく出血するものとして、子宮頚管ポリープ(子宮の口にできるいぼ)、子宮膣部ビラン(子宮口のタダレ)等があり、これらはいずれも良性です。

したがって不正性器出血を認めても子宮癌の可能性は極めて少ないし、万一子宮癌と診断されても現在では初期の場合100%治る病気ですので、あまり心配せず早めに専門医を受診して原因を確かめてもらうことが大切です。また、30歳を過ぎたら毎年1回は子宮癌の検査を受けておけば安心です。