妊婦と栄養
妊娠中は母体も多くの栄養を要求しますし、胎児の発育のためにも、妊娠月数が進むにしたがい、栄養摂取量は増やしていかなければなりません。低栄養は母体の貧血を招きますし、妊娠中毒症の発病も多くします。また一方で、栄養を過剰に摂取することは、たとえ妊娠中であっても避けなければなりません。特に最近は栄養のとりすぎで肥満する女性が増え、また、肥満者の妊娠・分娩には妊娠中毒症や微弱陣痛などさまざまな産科異常が多いことも知られています。

母体の健全を保つためには、妊娠中だけではなく、非妊娠時・産褥期にも適切な栄養を摂取することが望まれます。適切な栄養とは、その量とバランスをとることであって、そのための食事には十分な工夫が必要です。

妊娠中の食生活の原則としては、(1)偏食をさける。−なるべく多くの食品を組み合わせる、(2)食事回数を分ける、(3)塩分は少なくする。−高血圧・むくみのある時は特に気をつける、(4)刺激性食品は控え目にする、(5)便秘、下痢に気をつける。−野菜、果物、海草を十分にとる、(7)迷信にとらわれない。以上のことに十分気をつけて健全な出産と育児を迎えるようにしましょう。