女性のむくみ
「顔や手足がはれます。腎臓が悪いのでしょうか」といったむくみを訴えて来院される人の多くは女性です。女性のほうが鏡を見る回数も多く、指輪のはまり具合など、むくみに気づく機会が多いためかも知れません。実際にむくみは、男性より女性に多くみられる症状です。

「むくんでいると腎臓が悪い」とよくいわれますが、腎臓病でむくみが生じるのは、急性腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全の三つの疾患だけです。心不全、肝硬変といった命取りになりかねない他の疾患でもむくみが生じます。

男性のむくみの原因の大部分はこれら腎臓、心臓、肝臓の病気によるもので、すぐに医師の診断を受けて欲しいものです。

女性のむくみは、これら腎臓、心臓、肝臓の病気のほかに、(1)月経前浮腫=月経の約10日前ごろから、頭痛、肩こり、吐き気などを伴ったむくみ、(2)更年期浮腫=更年期障害に伴ったむくみ、(3)特発性浮腫=20歳代〜40歳代の女性に多くみられ、精神的・肉体的ストレス(離婚、出産、飲酒、喫煙など)に伴ったむくみ、といった女性ホルモンやその他原因不明の因子によるむくみがみられます。しかし、これらのむくみは命にかかわる重大な病気ではなく、食塩制限や利尿剤によって軽減します。