住民と医師の間
岡山市では5月末から「健康教育」「健康相談」が各地区の公民館などで行われています。医師会も積極的に参画・協力しており、これで地区住民の皆さんと私達医師との新しいお付き合いがまた一つ加わることになります。

しかし、こうした新しい医療形態の中で生まれる相互の関係も、何より基本的に大事である”信頼”がなくては役立つものとはなりません。残念なことに現状では、この相互信頼は決して十分とは言えないでしょう。この原因には政治やマスコミの問題は別として、お互いに考えねばならないことも数多くあります。

例えば”医師のサービス”についていえば、真のサービスは医療技術の中で行われるべきものであり、徒な物品の配布や意のない休日の診療は単なる自己宣伝に過ぎません。それに対して、「・・・をくれるから」とか「便利だから」とかだけの安易な迎合では一般の売り買いと同じで、これでは医療に最も必要な暖かい人間関係はなかなかうまれてこないと思います。

実際の医療は一対一の関係であり、”信頼”もまたお互いに作られるものです。このことを大切に考えて、よいお付き合いを育てたいものです。これが本当の意味のかかりつけ医ということです。