単純性ヘルペス
少し重い風邪をひいたあと、唇のあたりに半日から1日くらい、いじいじした感じがあり、その後に小さい水泡がいくつか集まったものができることがあります。これが単純性口唇ヘルペスです。ヘルペスとは、ギリシャ語で「這う」という意味であり、這うように広がる皮膚病に用いられていたということです。

ヘルペスの病原体は、単純ヘルペスウイルスです。初めてこのウイルスに感染した場合、明らかな症状が出るのは1割位で、普通はそのまま人のからだの神経細胞の中に潜んでいます。ところが、からだや皮膚の抵抗力の衰えた時などに急に出てきて暴れ出すのです。具体的には、疲労や風邪で熱を出したり、強い紫外線を受けたり、皮膚が乾き過ぎた時や、胃腸が弱っていたり、ある種の薬を飲んだ時などです。唇以外では顔や性器によく出ます。普通は2週間のうちにかさぶたとなって治りますが、その経過中はなかなか不快なものです。

かゆいからといって市販のかゆみ止めの薬はあまり効果がありません。薬によっては危険な場合さえありますし、病人や乳幼児では強い症状を引き起こすこともあります。特効薬が開発されていますので、早い時期に専門的な治療をアドバイスを受けるようおすすめします。