歌い過ぎは声帯ポリープのもと?
マイクを離さないあなたへ
●「ハスキーボイス」になったらご用心
カラオケ好きの人で、「声がかすれる」「ガラガラ声になった」「高い声が出ない」「声のツヤがなくなった」などの症状が3週間以上も続くようなら、一度、耳鼻咽喉科を受診してみましょう。声帯にポリープができている可能性があります。
声帯ポリープや声帯結節は、歌手やバスガイド、学校の先生や保母さんなど、いずれも大きな声をよく使う人に見られますが、最近はカラオケ好きの人にも多くなっています。

●のどにはつらい、カラオケのメドレー
声帯は、左右の粘膜をものすごい早さで振動させて声を出します。連続して歌いすぎたり、自分のキーに合っていない音域にまで無理して挑戦すると、声帯の粘膜にかなりの負担を強いることになります。そのうえ、カラオケで歌いながらアルコールを飲んだりタバコを吸ったりすることが多く、これらが声帯ポリープを引き起こすもとになることも少なくありません。
室内環境も問題です。エアコンによる空気の乾燥、換気不足のための空気汚染など、声帯にとって悪条件が重なります。こうした状況が続くと、声帯の粘膜内で血液の循環障害や小さな出血が起こったりします。そしてやがて、粘膜の表面がむくんでコブ、つまり声帯ポリープができるのです。

●無理な発声は禁物
声帯ポリープは、声の使い過ぎなど声帯に負担がかかってできるものですから、予防するためには、声帯を酷使しないこと(大声など無理な発声をしないことなど)が大切です。また、のどを刺激するタバコやアルコールを控え、きれいな空気のもとで歌うことを心がけましょう。小さいポリープは約3か月間、声の酷使を避けて様子を見ます。大きくて症状が強いとき、呼吸困難のおそれがあるときは手術が必要となります。

指導:京都府立医科大学耳鼻咽喉科助教授  久 育男