人工腎臓
人工腎臓という言葉から体内に埋め込んだ人工の腎臓と考えがちですが、血液浄化法の一つである血液透析療法を指しています。尿毒症にかかった患者さんの血液を体外に誘導し透析器を通して、体内に蓄積した老廃物を除去し、同時に電解質や酸塩基平衡の異常を是正しながら浮腫などを除く方法です。したがって慢性尿毒症になると、原疾患は治癒することはないので、生命を保つためには血液透析療法を週2〜3回定期的に受ける必要があります。

県下には10年以上透析を続けながら社会復帰している人も多くなってきましたが、食事療法を中心に自己管理を十分行う必要があります。

透析療法は高額な医療費を要しますが、健保適用になり自己負担分はほとんど公費でまかなわれますので、経済負担はありません。

透析患者は全国で五万人、岡山県下では千人以上で年々増加しています。

CAPD(持続的腹膜透析療法)が健保適用になり漸次普及しています。こらは腹腔内にカテーテルを留置し、潅流液を1日4回患者自身で交換し腹膜透析を連続的に行うものです。比較的簡便で食事制限も緩和され自由に動くことができますが、腹膜炎を併発する危険があります。