肥 満
戦後、日本の急速な経済復興に伴い、食生活の改善・欧米化・多様化が進みました。その結果、最近肥満患者が、小児を含めて、各年齢層に増加し、社会問題となってきました。

肥満は糖尿病、高血圧、痛風、心臓病等の成人病の誘因又は増悪因子であり、また、肥満患者は外科手術を受ける場合にも不利になることが多いのです。

肥満は体脂肪の増加した状態であり、骨格筋の発達した過体重とは違います。肥満の判定は厳密には難しいのですが、臨床的には、身長、性別を考慮した標準体重表(厚生省の判定表)がよろしい。

便宜的に利用されるブローカー指数の変法{(身長−100)×0.9}は、低身長者にはきびしく高身長者に甘いという欠点があります。

国際的にはボディマスインデックス{BMI:体重(kg)を身長(m)の二乗で割ったもの、日本人の標準は男22.0、女21.5}が使われています。一般に標準体重の20%以上の体重増加と肥満と判定しています。

肥満の原因は、主として過食と運動不足であり、したがって治療も減食と運動が主です。しかし、実際に肥満を治すには、多くの場合なかなか困難ですから、かかりつけ医にご相談され、適切な指導を受けてください。