インフルエンザ

昨年度は、インフルエンザが猛威を振るい、患者数は127万人で、多数の死亡者が出てしまいました。死亡者は、乳幼児期と高年齢層の人に多く、死亡者の90%近くは65歳以上の人です。

過去のスペイン風邪では、世界中で2,500万人以上の死亡者が出ました。次の新型インフルエンザが出現する際には、国民の少なくとも25%が罹患すると予想されています。わが国では3,000万人程度が罹患し、死亡者は低めにみて0.1%〜0.3%とすると、3万人〜10万人になることが予想されます。

インフルエンザの予防方法は、頻繁かつ丹念に手を洗い、目や鼻を手でこすらないこと、また、罹患した場合、十分に水分を摂取することです。最良の予防方法は、予防接種を受けることです。なお、副作用の出現は、100万人に対して0.039人で、死亡率は、100万人に対して0.006人です。

予防接種は、インフルエンザの流行が始まる前の10月〜11月に受けると有効ですが、それを過ぎても遅すぎることはありません。A型インフルエンザの迅速キットができて、鼻汁から10分間で判定が可能となりました。

また、インフルエンザワクチンの接種に耐えられない人や、免疫不全疾患の患者さんには、即効性のあるアマンタジンおよびリマンタジンが有効です。

近々には、鼻腔内噴霧薬が発売される予定です。この薬は、A・B型インフルエンザに有効で、発症後48時間以内に鼻腔内スプレーを投与すれば、症状は軽減します。