老人の骨粗鬆症
最近我が国の平均寿命が伸びて、人口の高齢化が急速に進んでいます。一方、老齢人口の増加に伴って、僅かな原因で骨折を起こして「寝たきり老人」となったり、合併症のため苦しむ人の数も増えております。また、昔から老人になれば腰が痛かったり腰が曲がるのは当然のこととして、特別の治療や予防は行われていませんでした。

しかし、このような骨折を起こしたり背中が丸く腰が曲がってくる原因として、最近骨粗鬆(そしょう)症という病気が注目されるようになってきました。

骨粗鬆症は字のとおり骨が粗(あら)く鬆(す)が入ったような状態になる病気で、現在500万人近い患者がいると推定されています。骨粗鬆症は骨の生理的な栄養(特にカルシウム)、ホルモン、運動等のいろいろの因子が加わって原因となる病気です。

したがって、骨粗鬆症の治療は一番の苦痛である痛みをとることがまず必要ですが、それと同時に乳製品などのカルシウム含量の多い食品を十分摂り、日光に当たりながら散歩などの運動を生活に取り入れていくことも大切です。このような生活上の注意は病気の予防のためにも有効で、中年以後の人、特に閉経期を迎えた女性の方は特に心掛けていただきたいものです。