老人の肺炎
寒くなってから、かぜやインフルエンザが流行してきています。特に老人の場合にはかぜから肺炎を起こしやすいため、注意が必要です。我が国の死因順位は、がん、心臓病、脳卒中のいわゆる三大成人病が三位までを占めますが、気管支炎及び肺炎は第四位で約6%となっています。しかし、老人だけでみますと、肺炎で死亡する率は約10%に増えてきます。

老人が病気にかかると、その病気に特徴的な症状が出にくい、経過が長く慢性になりやすい、いろいろの余病を起こしやすい、脱水状態になりやすい等の特徴があります。したがって、老人の肺炎の場合にも若い人の肺炎と違って、熱があまり高くならない、咳や痰が少ない、意識状態がおかしくなったり呆けたりする、不整脈がでる、脱水や顔や手足のはれがくる等の症状が表に出て、典型的な症状がないため肺炎と気付かないことがあります。

「かぜ」は万病のもとと古くから言われていますが、老人ではこのように「かぜ」が原因で肺炎になりやすく、また肺炎の場合にも「かぜ」と間違われていて大事を引き起こすことがあります。老人が「かぜ」にかかった場合には油断しないで、おかしいなと思えば、早目に医師の診察を受けることが大切でしょう。