ビタミン剤について
ビタミンの分類は大きく分けて体内に貯蔵できる油溶性と尿中に排せつされる水溶性のものがあります。食生活の改善によって油溶性ビタミンの欠乏症はあまり見られなくなりましたが、水溶性ビタミンは毎日の摂取により補うものであるため、風邪をひいたり、偏食したり、あるいは不規則な生活などにより欠乏症状がいろいろな形で現れてきます。最近の顕著な例として、阪神・淡路大震災の後10日から2週間目あたりで口内炎が避難者の多くの方々に起こったことなどがあげられます。これは避難所での応急食事ばかりの食生活が続いたためにビタミンB群の不足が起こり、さらにストレスや睡眠不足が重なって起こったのではないかと考えられます。

ビタミン剤の歴史は古いものですが、現在では総合ビタミン剤の摂取だけではなく、むしろ必要に応じたビタミン類をセルフケアとして適切に選択して飲む時代になってきています。本来食品からとるべきものであっても潜在的、慢性的ビタミン欠乏症は、飽食とストレスの多い時代であるからこそ起こっているとも言えるでしょう。

「疲れやすい」「唇や肌が荒れやすい」「風邪をひきやすい」など、症状を医師または薬剤師によく相談してください。適切なビタミン剤の服用により多くの症状が改善される場合もあります。