薬の効きめも飲み方次第−薬と上手につきあおう−
・正しく服用しないと副作用の原因となる?
山のような薬を前に途方に暮れたことはありませんか。慢性疾患を抱える人は処方される薬が多くなりがちですが、本当に必要なのかと思いながら服用される方も少なくないでしょう。しかし薬は、医師が個々の患者さんの病態に合わせて適正に処方し、さらに薬剤師がその処方に従って調合しますから、患者さんが指示どおりに正しく服用しなければ、治療効果が発揮されないばかりか、副作用の原因となることもあります。

・意外に知られていない「水で」の服用
粉剤、錠剤、カプセル剤とさまざまな剤形の内服薬は、製薬会社で開発される時点で「コップ一杯(150ml)の水か白湯で服用されること」を前提としていますが、意外に知られていません。なぜ「水か白湯」かというと、錠剤が溶けやすく、胃腸粘膜への刺激を軽減し、吸収をよくするためです。水を用いないと、薬物の濃い状態が粘膜に強い刺激となり、たとえば食道内に停溜して潰瘍の原因になったりします。必ず水といっしょに服用し、薬が食道内に停溜しないよう、しばらくは横にならずにいてください。

・病気が早くよくなるために、薬で他の病気にならないために
薬は、病気によって内容が違ってくるのは当然ですが、同じ薬でも体内での働き方は年齢などによっても異なります。より効果的な治療を進めるために、服用は食事の前か後か、食事と食事の間か、あるいは何時頃か、そして何錠(個、包)ずつ飲むか、などが指示されています。1日でも早く病気がよくなるよう、また、薬のために潰瘍など他の病気になったりしないよう、飲み方がわからないようなときには、必ず医師や薬剤師に正しい服用法をお尋ねください。

※薬をどのように飲んでいるか              (単位:%)
  患者の性別 患者の年代
全体 男性 女性 〜39 40〜64 65〜
100 47 53 30 40 30




必ず水とともに飲む
時々水とともに飲む
場合により水とともに飲む
水なしで飲む
54
30
9
7
53
25
12
10
55
36
5
4
57
30
10
3
50
28
15
7
57
33

10

必ず水とともに飲む
時々水とともに飲む
場合により水とともに飲む
水なしで飲む
54
25
12
9
51
23
15
11
57
26
10
7
57
23
13
7
53
23
15
9
53
30
7
10
中島康雄:服用性テスト、カプセル剤と錠剤との服用しやすさ比較、
薬事新報1991;NO.1636:396-399


指導:慈恵会医科大学薬物治療学研究室  景山   茂 助教授