乳房の「しこり」(その一)
大きく分けて乳房の「しこり」には三種類あります。乳がん・慢性乳せん症・乳せん線維せん腫ですが、乳がんはご存じのように別格ですので、今回は他の二つの病気について考えてみましょう。

慢性乳せん症は30歳を過ぎる頃からよくみられます。「しこり」は、両側ともにみられることが多いようです。また、なんとなく「しこり」のようなものをつまむことができるが、手のひらで触れるとわからなくなる特徴があります。生理と関係が深く、「しこり」が大きくなったり小さくなったり、痛みを伴ったりするものです。

以前は前がん状態(がんになる前)であるとして早期に手術を勧められたものですが、現在この病気そのものはがんではないとされています。

乳せん線維せん腫は年齢的にやや若い人に多いようですが、大体30歳前後が最も多いようです。乳房の内にコリコリした「しこり」、ちょうど丸いゴム消しのような形をしており、豆餅の中の豆を想わしめるような感じの「しこり」として触れます。これはどんどん大きくなるようなことはなく、摘出するだけで治ります。