ストレスと胃腸の病気
ストレスとは専門的な本来の意味は別として「精神的な緊張」をいうことが多い。

ところで、おなかは「心の鏡」と言われているごとく、胃腸の働きは心理的な影響を受けやすいものです。試験の際、食欲がなくなったり、吐き気、下痢などを訴える学生も多いし、大事な交渉や会議の前に腹痛や胸やけを訴えることもしばしばみられます。

また、旅行になると緊張して便秘する人もあります。このようなことは、心理的なものが自律神経系(内臓、血管、ホルモンなどを自動的に調節する神経)の緊張状態に異常を起こして、それを介して現れるもので、胃腸に多くの症状あるいは病気が引き起こされることがあります。ある調査によると、その発病原因とかかわりがあると思われる心理的・社会的影響は胃潰瘍で30%、十二指腸潰瘍で60%、過敏性大腸症候群(便秘異常、腹痛などを来す。)で80%であると言われています。

職場、学校などでの対人関係を中心とした社会的問題、家庭内の問題、病気に対する不安などが、かなりの人で発病にかかわっているわけです。前述の他にストレスと関係する胃腸の病気としては、若い女性に多い神経性食欲不振、神経性嘔吐、慢性胃炎、胃下垂症などです。ストレスを回避するには心理的ストレスに早く気づき、過労や不規則な生活を続けないことです。