胃・十二指腸潰瘍と食事
出血の激しい潰瘍の場合は入院治療を受けると思いますので、出血をしていない潰瘍を持っている時の食事の注意について記してみましょう。このような時にみられる症状は、上腹部痛・胸やけ・膨満感(腹のはった感じ)が多いようです。

(1) 胃液のペプシンや塩酸が中和、吸着、希釈されれば、上腹部痛が軽減されますので、胃液を中和する能力の強い食品、胃の塩酸を結合するもの、物理的に胃の壁に障害を与えない食べ物にすべきでしょう。

(2) 胃内を空腹にしていると、かえって胃壁が刺激されるので、食事の回数を1日5回ぐらいに増やして、1回の摂取量を少なくしましょう。このようにすれば、胃のはった感じは防げるでしょう。また、消化のよい、温かく、やわらかい食べ物がよいと思います。

(3) 体力を増進させて間接的に潰瘍面の治癒を促進するために、高カロリー・高たんぱく・高ビタミン食でありたいものです。

(4) 胃液の分泌を促進する食事は、過酸を伴うので、刺激性の食品・食塩・生の酸味の強い果物・生野菜・漬け物・脂肪の多い肉類・コーヒー・ココア・濃いお茶・香辛料はさけた方がよいと思われます。