下血(その1)
肛門からの出血ですが、大別して新しい出血(鮮血)と古い出血に分けることができます。

まず、新鮮血の出血は、肛門からせいぜい十数cmまでの胃粘膜から起こると考えて差し支えないでしょう。その大部分が痔核からの出血です。

日本人の生活様式もかなり西欧化されましたが、座ることの多いわれわれは以前からこの痔核に悩まされ、一般に肛門から新鮮出血があれば痔核が出たと思っている方が多いようです。痔核によるものであれば適当な処置で治りますが、更に奥の方に「がん」が発生して、そのために出血することもあることを忘れてはなりません。痔核が出るとかなり痛い場合がありますが、「がん」は痛みを伴わない場合が多く、あってもせいぜい下腹部の軽い鈍痛か違和感のみの場合が多くて気にかけないうちに手遅れになることがあります。

痔核による出血か又はそれ以外(例えば「がん」)によるものかは専門医に相談くだされば容易に判断がつくものです。場所が場所ですから羞恥心も手伝って手遅れになる場合があって取り返しのつかないことにもなります。積極的に専門医に相談くださって、自分の健康は自分で管理しましょう。