膠原病について
あまり聞き慣れない病名と思われますが、最近、この病気の方が増え、そう珍しい病気ではなくなりました。その原因は国民の寿命延長、知識の普及などがあげられますが、さらに近代化学工業の発達の結果、体内に入ってくる抗原の種類の増加も大きな役割を果たしているものと考えられます。

さて、この病気は人体の細胞間にある結合組織の中にある膠原せんいという膠(にわか)のような成分が異常を来すもので全身性で次の特徴があります。

(1) 熱が続く。(2) 関節の痛みと腫れ、発疹、筋肉痛、リンパ腺の腫れ。(3) 解熱剤や抗生物質が無効で副腎皮質ホルモンが効く。(4) 細菌の感染ではない(リウマチ熱は除く)。(5) 血沈が速く、貧血もある。−などで原因はよく分かっていない不思議な病気です。

この病気の種類としては、(1) 頬に蝶形の紅斑のできるエリテマトーデス、(2) 皮膚が硬くなる強皮症、(3) 筋肉の痛みと萎縮を来す皮膚筋炎、(4) リウマチ熱(心臓と関節がおかされる)、(5) 結節性動脈周囲炎、(6) 関節の痛みと腫れが主な症状である慢性関節リウマチ、(7) その他新しい型の膠原病などがあります。

膠原病の大部分はいわゆる難病とされていますが、その研究は今日進歩し、診断、治療について大きな発展がみられています。