外陰部のイヤナかゆみ
春から夏にかけては、「かゆみ」を訴えて来られる患者さんが多いのですが、産婦人科 へ来られる前に薬局で塗り薬を買って、自分で治療し、どうしても治らなくて来られる 人も多いようです。また、診察に来られるまでに数週間も治療してから来られる人もあ ります。

そこで診察をしますと、最も多いものがカンジダ・アルビカンスという真菌(カビ)の 膣・外陰炎であり、これがいやな「かゆみ」を外陰部に起こします。その他、トリコモ ナス原虫による膣・外陰炎、一般細菌による膣・外陰炎、接触性皮膚炎(ナプキン・下 着などによる)、アトピー性皮膚炎などによる「かゆみ」があります。ときには毛ジラ ミが見つかることがあります。

「かゆみ」は女性にとっては、痛みと同じで耐えられないものですし、また他人には言 えない症状であります。やっとの思いで産婦人科に来られ、診断がつき治療して治ると、 もっと早く来ればよかった、という言葉をよく聞きます。検査は痛みを伴うことはあり ませんし、ほんの短時間で終わります。

「かゆみ」の訴えで来られ検査しますと、他の性感染症も見つかる場合もあり、ときに は初期の子宮頸がんが発見されることさえあります。また、内診・超音波検査で子 宮筋腫、卵巣腫瘍などと診断されることがあります。外陰部に「かゆみ」の症状がありましたら、早めに産婦人科を受診するようお勧めします。