傷の応急手当
傷ができるとあわてがちですが、落ち着いて処置することが大切です。

まず出血をとめること。出血は、毛細管、静脈、動脈の損傷から起きますが、殆どの場合、出血の場所を圧迫することでとまります。少量のガーゼか布で傷口をおおい、その上から指や手のひらで強く押さえます。出血の激しい時は、傷の中にガーゼをつめこんで圧迫するか、直接指を挿入して血管を圧迫します。

このようにしてもなおとまりにくいときは、傷口より心臓に近い場所で、動脈を親指や手のひらで強く圧迫します。その場所は、上腕の力こぶの内側、手首、指のつけ根、太ももの内側、足首の上面などで、骨へむけて強く圧迫します。これらの場所を紐や止血帯などで強くしばって止血することができますが、強すぎてはしばしば神経や筋肉を痛め、手や足が永久的に麻痺して使えなくなることがあるので、生命の危険のあるような時のみに行うべきです。

この他に注意することは、傷口に直接脱脂綿、ちり紙、ほぐした煙草などをあてるのは、後の手当をむずかしくするし、化膿の原因にもなり好ましくありません。よごれのひどい時は、水洗いしてもよろしいが、こすってはいけません。