傷の手当て

「自転車で転んで膝をすりむいた」「包丁で指を切った」―こんなとき、どうしますか。

○○軟膏をつけたり、××ドライをつけたままで、済ませていませんか。その後、傷がジクジクと「シル」を出し、周囲が赤くはれて、痛みが激しくなった、という経験はありませんか。また、血を止めなくてはと、アロエの葉っぱや、たばこで傷を覆ったことはありませんか。いずれも合格点の処置とは言えません。

治療の原則は二つあります。一つは、清潔を保つこと。もう一つは、乾燥させること。乾燥させるといっても、ドライヤーで温風を吹き付ける、という意味ではありません。傷から出るシルを外部へ誘導、排出すること(専門用語でドレナージ)で、傷の治りをよくします。けがをしたら、すぐ外科系の病院や診療所(外科・整形外科など)を受診してください。傷にドロなどが付いて汚い場合は、水(水道水)でよく洗ってからでも構いません。慌てて転んで骨折したとか、玄関を飛び出して車にはねられたとか、二次的なけがのないように気を付けてください。

最後に、組織が切り離された場合で、下肢や腕を切断したということはまれでしょうが、指先をとばした、そ皮膚を削いだというケースはよくあります。必ず切り離された組織を持って医療機関を受診してください。

傷に皮膚を縫着することにより、治る日数も短く、費用が安く、痛みもはるかに少なくて済みます。くれぐれも、けがをしないように。