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岡山県医師会の歴史

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16 石川 紘 会長時代(2013年6月~ )

2013(平成25)年6月16日、公益法人になって初めて開かれた第184回定期代議員会の役員改選で、石川紘が丹羽国泰を破り、新会長に選出された。任期は日医の次期代議員改選に合わせ2014(平成26)年6月の定例代議員会終了までの約1年。

石川会長は就任挨拶で「混迷の1年と言わざるを得なかった執行部活動を常軌に戻すため」、喫緊の課題として①新医師会館の建設推進。早急に新会館建設会議を立ち上げ、2年以内を目標に実現を目指す②公益事業の拡大③理事会機能と会務執行の正常化―3点を挙げた。「経験豊かなスタッフとともに“やるなら今でしょう!”」と力強く宣言した。

<第1次 石川 紘 執行部・2013年6月~2014年6月>

会長
*石川 紘
副会長
清水信義、*糸島達也
庶務担当理事
*松山正春
理事
田中茂人、中島豊爾、道明道弘、國富泰二、岡部史朗、神﨑寛子、江澤和彦、山本和秀、山本博道、*田淵和久、*大原利憲、*宮﨑雅史、*沼本重遠、*佐藤正浩
監事
島村淳之輔、中川昌次郎
社会保障部長
松山正春
同副部長
道明道弘
福祉部長
*田中茂人
同副部長
*神﨑寛子
日医代議員
丹羽国泰、山崎善久、清水信義、木村丹、道明道弘、糸島達也

(*は新任)

県医師会は2013(平成25)年9月13日、就実大学と医療秘書養成に関する協定を結んだ。石川会長が、稲葉英男同大学長と岡山衛生会館役員室で協定書に署名した。医療秘書は医師の事務を代行し、負担を軽減することが狙い。都道府県医師会が委託した外部教育機関が「日医認定医療秘書要綱」に基づいて養成するもので、岡山県医師会が同大学に業務委託した。

全国医師会勤務医部会連絡協議会岡山大会が2013(平成25)年11月9日、岡山市のホテルグランヴィア岡山で「勤務医の実態とその環境改善―全医師の協働にむけて」をメーンテーマに開かれ、全国から勤務医約400人が参加した。今大会は清水県医師会副会長(同勤務医部会長)らが主導。特別講演として、今村聡日医副会長が「日本医師会の直面する課題」、永井良三自治医科大学長が「日本の医療を巡る課題:チーム医療を中心に」と題して話した。様々な医療機関における勤務医の実態と環境改善をテーマにしたパネルディスカッションやフォーラム「岡山からの発信―地域医療人の育成」が開催され、様々な事業の取り組みが紹介された。勤務医の環境改善を国に求める「岡山宣言」を採択、成功裏に閉会した。

新会館建設の設計者決まる

岡山県医師会館建設設計者審査会が、新会館設計者の最優秀者に石本・UDD設計共同企業体を選ぶ。選定はプロポーザル方式とし、全国から24社が参加、一次審査(2013年9月)で7社に絞り、二次(11月)で最優秀者に石本・UDD設計共同企業体、優秀者に山下設計・丸川建築設計事務所共同体とした。石本・UDD案は「コンパクトで機能的な平面・断面構成と新会館としての誇りと風格を感じさせるデザインが大変優れている」(平山文則審査委員長)と評価された。

地域医療に多大な貢献をした団体を顕彰する「第1回岡山県医師会会長賞」に御津医師会と総社地区小児科医の会が選ばれ、2013(平成25)年12月7日、岡山衛生会館で授与式が行われた。前者は、医師が病気や事故などで休診した際に、代わって医師を派遣する有事医師派遣制度の導入や夜間診療輪番制度、地域医療学術シンポ開催、在宅医療連携拠点事業などを積極的に展開。後者は、子育てネットワークづくり、小児科医による地域連携の実践を提唱、永年にわたり様々な小児医療保健事業を行い、成果をあげている。この賞は、学術分野で顕著な功績をあげた医師を表彰する「県医師会学術奨励賞」に加え、同年新たに設立された。

石本・UDD設計共同企業体による新医師会館の基本設計プレゼンテーションが、2014年4月5日衛生会館で行われ、医師会役員、代議員会議長・副議長、建設アドバイザーの平山文則岡山理大教授が出席した。業者側からフロア構成、平面レイアウト、外観デザインなどが説明され、質疑応答が行われた。

ミャンマーから研修医
岡山県医師会を表敬訪問したミャンマーの医師(後列中央の2人)

石川執行部は国際貢献にも力を入れている。ミャンマーのタンダー・ウィン・ノエさん(42)とカーン・シュー・ワーさん(44)の女性医師2人が、2014年4月来岡、岡山大学病院救急医療部門で3カ月間、事故や火災による四肢切断、重度外傷、心肺停止など高度救急医療法を学んだ。同月16日、来岡のための資金援助などを行った県医師会を表敬訪問、石川会長らと懇談した。

また、高齢者医療・介護を学ぶため同じくミャンマーの女性医師5人が来岡、同月21日から26日までの滞在の間、岡山大学病院、倉敷スイートホスピタル、老人保健施設、ホスピス、特別養護老人ホーム、長島愛生園などを視察、さらに岡山大Jホールで行われた高齢者医療のシンポジウムにも全員が参加した。来岡は、受け入れ先の岡山大学から要請を受け、県医師会が資金援助して実現した。こうした活動を通じ同国の医療・介護の発展に貢献した。

<第2次 石川 紘 執行部・2014年6月~2016年6月>

2014(平成26)年4月20日の第185回県医師会臨時代議員会で石川紘会長が無投票で再選された。副会長2人も同様に無投票で再選。

石川会長は、「前年度に掲げた公約の遂行と新規の事業推進に全力をあげる。また、県医師会から初となる日医常任理事誕生に向け、着々と準備を進めている」とした。

会長
石川 紘
副会長
清水信義、糸島達也
庶務担当理事
松山正春
理事
田中茂人、中島豊爾、國富泰二、岡部史朗、神﨑寛子、江澤和彦、山本博道、田淵和久、大原利憲、宮﨑雅史、沼本重遠、佐藤正浩、*寺島直之、*合地 明
監事
島村淳之輔、中川昌次郎
社会保障部長
松山正春
同副部長
*江澤和彦
福祉部長
田中茂人
同副部長
神﨑寛子
日医代議員
石川 紘、清水信義、糸島達也、松山正春、田中茂人、神﨑寛子

(*は新任)

日本医師会常任理事に笠井英夫・元県医師会専務理事が就任。2014(平成26)年6月28日に開催された第132回日医定例代議員会の役員改選で選出された。県医師会から常任理事が誕生するのは初めて。会長選は、現職の横倉義武会長以外に対抗馬がなく、無投票で再選された。

団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり医療・介護の負担が大きな課題となっている「2025年問題」を控え、国が進める地域で高齢者を支える医療・介護の在り方である「地域包括ケアシステム」の構築をサポートするため2014年9月13日、県医師会に地域包括ケア部会(江澤和彦部会長)を立ち上げた。

2014年8月20日、広島市安佐北区・安佐南区で発生し74人が犠牲となった大規模土砂災害で会員らが被害にあった広島県医師会に対し、県医師会がその一員である中国四国医師会連合が、お見舞金として100万円を贈った。

岡山県医師会館施工者選定委員会の答申を受け理事会は2014年10月8日、入札最低価格を提示した大本組を施工者第一候補とした。予算額と入札価格に差があったが、その後の交渉で減額修正がなされたため、11月5日仮契約した。

2014年12月12日、県医師会は県獣医師会(三宅忠篤会長)と学術協力推進に関する協定を結んだ。高病原性鳥インフルエンザなど人と動物共通の感染症の流行などを受け、学術情報を共有し、連携・協力していくこととした。

新岡山県師医会館起工式

新岡山県師医会館の起工式が2015年1月9日、岡山市北区駅元町の建設地で理事、設計業者、施工業者らが出席して厳粛に行われた。石川会長らの鍬入れに続き、神前に玉串を奉げ、工事の無事を祈った。

県医師会代議員会の議長に武田正彦(苫田)、副議長に福嶋啓祐(浅口)がそれぞれ新たに選ばれた。2015年4月19日に開かれた第187回県医師会代議員会で改選が行われ、それぞれ定数1に対し他に立候補者がいなかったため「簡易表決」で選出された。

中国四国医師会連合総会が、2015年9月26,27日の両日、岡山県医師会の当番により岡山市のホテルで行われ、9県医師会の役員ら約240人が出席した。初日は常任委員会、三つの分科会では「地域包括ケア」などをテーマに活発に意見交換した。翌日は総会の後、特別講演として横倉義武日医会長と岡山市出身の工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が話した。

2015年11月16日、前県医師会長の丹羽国泰氏が、くも膜下出血のため75歳で亡くなった。氏は1965年、岡山大医学部卒、専門は産婦人科。新居浜、呉、岡大などに勤務した後、岡山市東区東平島に産婦人科病院を開設。西大寺医師会理事、同副会長を経て、1998年から岡山県医師会理事、2008年副会長、2012年第15代会長に就任、一期務めた。会長時代の2013年4月1日、県医師会は、一般社団法人から公益社団法人への移行を果たした。

新岡山県医師会館が完成(2016年3月1日竣工式)

三木記念ホール

石川会長時で最も大きな出来事は、新しい県医師会館の完成。新たな活動拠点となった新会館は、岡山駅西口から至近の岡山市北区駅元町に、鉄骨造り7階建て(敷地面積1,961㎡、建物延べ床面積5,394㎡)、黒タイルを市松模様に張った斬新な外観が特徴。2~3階に303人収容の三木記念ホール、故三木行治県知事を顕彰する「三木行治ギャラリー」、託児室、食糧を備蓄した災害対策室を備える。駐車場は約60台収容。総工費約21億円。

2階で南隣の岡山コンベンションセンター側とブリッジで繋がり、地上に降りることなく岡山駅とわずか数分でアクセスできるという大きな利点を持つ。

南隣の岡山コンベンションセンターとはブリッジ(左下)で繋がる

2015(平成27)年1月9日に起工、翌2016(平成28)年2月末完成、3月1日に竣工式が行われた。同月15日から業務開始。それまで入居していた岡山衛生会館(岡山市中区古京町)は、1971(昭和46)年に完成し45年がたったため老朽化が進み、新会館建設は悲願となっていた。

竣工祝賀会は4月17日、岡山市のホテルグランヴィア岡山で、横倉義武日本医師会長、地元選出国会議員、県知事、岡山市長、医療関係者ら約200人が出席して盛大に行われた。石川会長は「“開かれた県医師会”を目指し、新会館を拠点に県民の健康増進と福祉向上に邁進する」と感激の面持ちで挨拶した。

熊本地震への救援活動
診療を行うJMATおかやまチーム=益城町・グランメッセ熊本の救護所

2016(平成28)年4月14日、熊本県で発生した大規模地震とその後の相次ぐ強い地震により甚大な被害が出た同県被災地に対し、本会は①災害対策本部(本部長・石川紘)の設置、②「JMATおかやま」の編成・派遣、③義援金(150万円)の拠出を行った。

「JMATおかやま」については急きょ、県医師会員、県病院協会、県看護協会、県薬剤師会へ参加を呼びかけチームを編成、4月21日から5月19日まで第8次チーム・計34人を派遣、阿蘇市や益城町などで救援活動に当たった。

一方、本会精神科部会は災害時の精神科救急医療体制への協力として、4月15日から7月2日までの79日間、災害派遣精神医療チーム(DPAT)として、14チーム、56人が益城病院(熊本・益城町)の機能回復に必要な支援を行った。

活動終了後の5月21日には県医師会館で、過酷な状況の中で診療に当たったJMATおかやま8チームによる活動報告会が行われ、成果とともに現場での課題や提言がなされた。

<第3次 石川 紘 執行部・2016年6月~2018年6月>

2016(平成28)年5月15日開催された第189回県医師会代議員会で任期満了に伴う役員改選が行われ、石川紘会長が無投票で3選された。副会長には清水信義が4選、新たに松山正春がそれぞれ無投票で選出。さらに15人の理事も定数と同数の立候補者しかなく無投票で決まった。選挙方式が導入されて以来、初めての“無風選挙”となった。6月スタートする第3次石川執行部の陣容が決まった。

会長
石川 紘
副会長
清水信義、*松山正春
庶務担当理事
*神﨑寛子
理事
田中茂人、中島豊爾、國富泰二、江澤和彦、山本博道、田淵和久、大原利憲、宮﨑雅史、沼本重遠、佐藤正浩、合地 明、*片山 望、*岩月啓氏、*藤本政明
(糸島達也、岡部史朗、寺島直之は退任)
監事
島村淳之輔、*糸島達也(中川昌次郎は退任)
日医代議員
石川 紘、清水信義、松山正春、神﨑寛子、*中島豊爾、*國富泰二

(*は新任)

県医師会理事体制の改編へ始動

今回の県医師会役員改選では、会長、副会長、理事とも定数しか立候補者がなく、1998(平成10)年度から始まった投票による選出で、初めて全員無投票当選となった。こうした「消極姿勢」を懸念する石川会長は、2017(平成29)年1月18日、常任理事制を含めた理事会の体制改編について5ブロック医師会と県医師会役員からなる「理事会の体制検討委員会」へ諮問した。これを受け同委員会は3月末に答申を提出した。

この答申に沿って、定款を変更することなしに、新しい組織での次期執行部編成を考案中である。体制変更案は、2018(同30)年4月に予定されている役員選挙から施行される予定である。

第8次岡山県保健医療計画策定協議会が開始

第7次計画は、2016(平成28)年度から2017(同29)年度までの短期間の策定であったが、第8次計画は、国の指針により2018(平成30)年度から2023(同35)年度までの6年間となる。

第1回標記協議会は2017(平成29)年3月21日に開催され、第7次計画の現在までの進捗状況を吟味した上で、同時に意見統一を目指す地域医療構想を包含した形で2018(平成30)年2月まで計5回の策定協議会で第8次岡山県保健医療計画案を策定していく。

旧岡山衛生会館跡地の売買完了

2017(平成29)年2月末日で旧岡山衛生会館跡地の解体整地が終了、4月3日に岡山県医師会並びに岡山市医師会と積水ハウス岡山支店との間で売買が完了し、岡山県医師会は、名実ともに岡山市中区古京町を去り、岡山市北区駅元町に自前の土地・会館を持つに至った。なお、売買は黒字決済となった。

2016(平成28)年6月26日開催の第137回日本医師会定例代議員会で行われた会長選挙で現職の横倉義武が、石井正三を大差で破り、3選を果たした。横倉会長は、2017年10月、第68代世界医師会長に就任した。日本人会長は武見太郎、坪井栄孝(いずれも元日医会長・故人)に次いで3人目。

本会の田中茂人理事が、永年地域の医療に貢献したとして、2016(平成28)年度日本医師会最高優功賞を受賞。同年11月1日、日医会館で表彰された。

県医師会が2017(平成29)年3月8日、岡山弁護士会(水田美由紀会長)と人権救済申し立て事件、並びに刑事弁護事件に関し、医師の専門的知見などを教授する協定を結んだ。本会が同弁護士会と協定を結ぶのは初めて。

石川会長が2017年度の日本医師会優功賞を受賞。10年にわたり県医師会の日医代議員として活動した。

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