1 位置

西大寺・上道地区は、岡山市街より東へ約10Km。古くは、はだか祭りで有名な真言宗別格本山西大寺観音院の門前町として栄えた時代から、岡山市周辺のベッドタウンにその姿を変えつつあります。

2 沿革

西大寺医師会の歴史は、昭和22年11月1日戦前の上道郡医師会を引き継いで設立された上道郡医師会より始まっています。上道郡医師会は、旭川以東、吉井川以西の上道郡を管内とした医師会で、会員33名でスタートしました。その後市町村合併の余波を受けて地域会員の離合集散の変動を続け、昭和29年12月には、医師会の名称が西大寺医師会に変わりました。昭和29年5月には准看護婦養成所を開校しましたが時代の変化とともにその意義を失い、昭和48年廃校となり現在その姿はありません。昭和46年4月より西大寺市が岡山市と合併したのに伴い、岡山市西大寺医師会と変更、その後昭和56年4月に西大寺医師会と改称しました。

3 運営

本会は、岡山市西大寺地区、上道地区において就業所を有する医師で構成され、平成15年9月30日現在、医療機関数は61施設で会員は107名です。役員は、会長1名、副会長2名、理事6名、顧問1名、議長、副議長、裁定委員5名の19名によって構成されています。

西大寺医師会は部制を敷いており、現在は1)総務経理部、2)社会保障部、3)産業医部、4)介護福祉部、5)公衆衛生部、6)学校医部、7)福祉部、8)災害救急医療部、9)休日診療部、10)医療事故相談部、11)健康スポーツ医部、12)学術生涯教育部の12の部と、岡山県医師国民健康組合、岡山県医療用自動車協会西大寺支部にそれぞれの担当理事がその任にあたっています。


主な部の活動状況

@総務経理部1)医療機関数及び会員の状況の把握、入退会員の事務処理。2)日本医師会や県医師会及び行政機関から送付される多数の文書の収受、そして会員への伝達及びそれらの中から必要な文書の編纂保管。3)年間80回にも及ぶ会議に、会長及び担当理事が出席し、その内容を理事会で報告、毎月発刊する医師会報に要約を掲載しています。

A社会保障部地区委員である担当理事は、更正福祉課(生活保護)、公衆衛生課(結核関係)の指導に立会い、月1回開かれる合同会議の内容を会員に伝達しています。また医療情勢がどのように変化しても、会員全員が安心して診療が出来るように努めています。

B産業医部昭和61年6月1日に、地域産業医活動の活性化の為に県下に先駆けて西大寺地区産業保険連絡協議会が発足し、昭和63年には、西大寺、邑久地区産業保険連絡協議会へと発展しました。そして産業保険研修会は、日医認定講習会として認められ、現在、登録認定医15名が選任されています。又岡山市ない医師会連合会が発足すると共に、産業保険委員会が生まれ、市内全域の地域産業保健センター成立に向けての活動が現在続いています。

C介護福祉部平成3年3月より設立され、老人保健についてのシンポジウムに参加のほか、西大寺医師会として在宅ケアと保健福祉を検討する会を開催するなど前進を見せ、 現状及び症例検討、福祉専門家の公演なども開催してきました。岡山県医師会の介護保険担当会議、岡山市の介護保険対策委員会等の諸会議に参加し、情報の交換をはかり当医師会の立場を主張しています。さらに岡山市ない医師会連合会の一員として、介護保険に対する当医師会お立場、及び姿勢を明確にし、岡山市との交渉に当たっている。又岡山市との業務委託契約に基づき、当医師会員に認定審査委員になっていただき、認定審査委員会の審査委員が円滑にローテートできるよう努めています。そして介護保険を通じ医師会の立場で地域住民の福祉に貢献できるよう努力しています。

D公衆衛生部老健法に基づく検診事業の他、地域住民と医師会との親密なる関係維持の為、健康教育、健康相談を実施しています。1歳6ヶ月検診、3歳児検診、母親学級の開催、予防接種事業への協力と、会員の深い理解のもと、地域住民の健康と福祉の為日夜努力しています。

E学校医部4月〜5月には、内科、眼科、耳鼻咽喉科による定期健診を実施し、5月〜6月には、尿検査、心電図検査の実施等、会員の理解と尽力により西大寺、上道地区の児童生徒の健全なる心身の発達に寄与してきました。学校保健活動は、西大寺医師会活動の重要な役割の一つとして、特色ある学校保健作りに取り組んでいます。

F福祉部いろいろな機会を通じて会員の親睦を深める為、忘年会、ゴルフ同好会、囲碁将棋同好会、高談会、旅行、年間を通じて活発に活動しています。

G学術生涯教育部生涯教育の必要性を理解し、学術講演会を医師会事務所の会議室にて2ヶ月に1度の割りで行っています。

 その他、災害救急医療部、休日診療部など、担当理事が会員の協力のもと積極的に取り組んでいます。