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いつまでも安心して暮らすために高梁市が目指すところ

⾼梁地域における地域包括ケアの問題点と解決策

⾼梁市は⼈⼝約36000⼈の中⼭間地域に位置します。市域は広く⾼齢化が約39%に進んで、今後⼈⼝減少が強く懸念されています。そういった⾼梁地域で地域包括ケアをすすめる⽅向性を考えてみました。

高梁市の皆さんが望んでいる将来の生活場所

① ⾼梁市における⾼齢者の年度別・死亡場所別統計

最近4年間、⾃宅で亡くなられた⽅に割合は約1割で、在宅医療連携拠点事業に取り組みだした平成24年からわずかに増加の傾向もみえます。
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(在宅医療連携事務局の⾼梁市在宅医療連携拠点推進協議会で⽰した資料)

② ⾼齢者は将来どこで療養したいか、どこで終末期を過ごしたいか。

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まとめると、⾼齢者の7割は⾃宅でずっと暮らしたいと思っています。また終末期は⾃宅でと考えている⾼齢者は約半数に上ります。実際に要介護状態になったとき、とこで療養⽣活を送るかとなると、⾃宅3割、病院3割、介護施設3割と別れてしまいます。⾃宅で暮らしたいのに、独居や⾼齢者のみの世帯でそれが困難な⽅が多く、家族の援助があって⾃宅で療養可能な家庭は3割になってしまっているということと考えます。少なくとも要介護3以上となり、⾼齢者介護施設に⼊所がやむ負えないものとなるまでは(できればその後も亡くなるまで)、⾃宅であるいは⾃宅のある町で⽣活が可能なシステムを考えなければなりません。

自宅での生活を続けるための地域包括ケアシステムの提案

地域包括ケアシステムは別の視点から表現すると「ケア付きコミュニティ」の構築と⾔われています。
住まいと住まい⽅は個⼈の選択によって様々ですが、住まいと住まい⽅がどのようであれ、選べる介護・医療・予防サービスを市内のどこでも同じように受けられることがケア付コミュニティーと考えられています。
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ケア付きコミュニティの例

⾹川県綾歌郡宇多津町にある「共生型デーサービスさくら」を、⾼梁市在宅医療連携推進協議会で⾒学に⾏ってきました。
ここは中国・四国で初めての共生型デイサービスの事業所です。
⽇本財団ブログマガジンの紹介記事から、この施設の概要をご紹介します。
障害の有無にかかわらず0歳から100歳まで、⽼若男女だれでも利用できます…こんな対象者の枠を取り払った新しい形のデイサービス施設『さくら』が、古い歴史の町・⾹川県宇多津町にオープンしました。NPO法⼈あいあい(本⻄志保理事⻑)が⽇本財団の⽀援を得て、平成5年富⼭県で誕生した「共生型デイサービス」をモデルに構想・設計したもので、中国・四国地⽅では初めてです。
在宅医療は⾼齢者が⾃宅で生活を続けることで成⽴します。本⻄理事⻑によると、共生型デイサービスは⾼齢者や障害者の区分がないことから、介護保険や障害者⽀援といった縦割り制度にはない、各種補助制度を柔軟に活用できるメリットがあります。また⺠家を使った家庭的な雰囲気の中で、利用者らがおじいちゃんと孫のような関係で⾃然に触れ合う“憩い”が期待でき、地域密着型のきめ細かいサービスが受けられるとか。退職した富⼭県の看護師が始めたことから「富⼭⽅式」「富⼭型」と呼ばれて、全国的に注⽬を集めています。
「さくら」は⽊造2階建て、敷地面積約240平⽅メートル。10数年空き家だった築85年以上の⺠家を、梁などは残して改修し、多⽬的スペースや和室、トイレ、浴室などを整備。また蔵を改装しておいしい料理を⾷べてもらうカフェ「さくら茶屋」も併設しています。⽞関は⿊を基調に格子窓があり、周辺の町並み〜13世紀から港町として栄え、由緒ある神社仏閣や町屋が並ぶ〜とマッチした、落ち着いた佇まいをみせています。
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古民家再生で歴史的町並みにマッチしています。玄関とさくら茶屋のメニュー。観光客も食べに来ます。
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お桟敷をデーサービスルームに改装しています。カフェさくら茶屋で説明される本西理事長
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檜ぶろがあるお風呂場。中庭も再生されています。

高梁にもケア付きコミュニティを作りたい!

⾼梁市では⾼齢者の7割は⾃宅で最後まで暮らしたいと願いながら、実際に療養介護が必要になったとき⾃宅でつづけられると答えたかは3割です。⾃宅で生活を続けることが困難な⽅が多く、⾃宅で生活することを可能にするために今まで以上の支援と⼯夫が必要となります。
 実現するためには、医療・介護・福祉そして町作りを進めている皆さんが、それぞれのテリトリーを超えて多くの⼈たちの連携を作っていく必要があります。
   介護職の⼈、福祉の⼈、まちづくりの⼈、⾷堂経営の⼈、商店経営の⼈、医療の⼈、教育関係の⼈
   なによりそこに住む⼈びとが連携を作っていくことが大切です。
地域包括ケアを作って⾏く為には、最期まで⾃分の生活圏の⼈たちと交流が毎⽇できること。⾼齢者のためということで、⾼齢者を隔離しないでほしい、これをお願いしたいと思います。
これを実現する手段として共生型⼩規模多機能施設あるいは共生型デーサービス施設を、交流の場として作ることを提案します。この施設は包括的で共生型ですから、幼児、学童、中⾼生、と⾼齢者と障害者が集って、生活することを⽬標としています。多くの⼈が町中のこの施設に出⼊りすることは、町に⼈が歩くことが増える可能性があり、マネージメントの仕⽅で、町のにぎわいにつながる可能性もあるのではないでしょうか。