玉野市民病院のありかたについて

 

 

玉野市民病院は赤字経営が続き、現在約36億円の負債をかかえています。

これに対する手段として、玉野市は昨年市民病院の公設民営化を決定しました。

玉野市医師会はこの判断(公設民営化)は正しい方法と思います。

今回指定管理者に応募していた大阪の医療法人が辞退したことで、これからゼロから

再スタートを切ることになります。

今後様々な問題を解決していかなけれいけませんが、今回はより良い玉野市民病院に生まれ変わる

チャンスでもあります。私たちの子供、孫たちが玉野でちゃんとした医療を受けられるよう、将来を見据えたビジョンのもと新しい玉野市民病院をを作る良い機会なのです。

 

より良い市民病院として生まれ変わるためには、玉野市の医療機関と行政が密接に協力しあい、

オール玉野で解決していく必要があります。玉野市民病院は地域の基幹病院であり、

今から将来にわたり市民が安心してかかることのできる病院でなければなりません。

現在全国的に都市部以外では医師が慢性的に不足しています。

玉野市には市民病院、三井病院、赤十字病院と三つの中規模病院がありますが、いずれの病院も医師は不足しています。これらの3病院が統合し、玉野の医療の中核をになう新たな市民病院として再スタートを切るのが、もっとも有効で現実的な方法と私たちは考えます。

 

これを実現させるためには行政の積極性が求められます。

黒田市長はリーダーシップを発揮し、新市民病院設立にむけて行動を起こして欲しいと思います。

その行動を起こすのは今なのです。

玉野市医師会はそれぞれの医療機関が協力しあい、行政とそして市民一人一人と手を取り合って

この問題に取り組んでまいります。

みんなで玉野市民病院そして玉野の医療を良くしていこうではありませんか!

 

 

平成27年5月21日

 

 

              玉野市医師会会長 渡邉正俊

                   副会長 近藤潤次

                   副会長 中谷紳