岡山県医師会女医部会
 
平成14年8月女医部会が発足しました。


 「今さら、女医部会なんか!」とよく言われます。「今、だから!」必要なのです。
近年、医学生のうち、女子学生のしめる割合は、年々増加し、2020年には、50%に達すると推測されています。
 女性医師が半数近くなる状況下では、医療現場に多くの問題が起きると、予想されます。 
 女性医師の多くが、出産、育児、介護を経験し、長期休暇を余儀なくされ、また、休職、退職を選択せざるを得ないことも、多々あります。
 近年、医業においても、男女共同参画社会を目指してはいますが、医師の過酷な労働環境のもとでは、女性医師としての特性を生かし、持てる能力を十分発揮し活躍することは、非常に困難な状況です。真の意味での男女共同参画社会の実現を目指して、他の業種に先駆けて模範となるようなシステムが構築されることが望まれます。
 女性医師が「医師と母性」を両立させることができ、そして安心して働ける環境整備を働きかけること、このことが、女性医師にとっても、また、国民へのより良い、より安定した医療を提供するという点においても重要な課題と思われます。そして、女性医師自身勤務環境の整備をただ期待して待つのではなく、自ら、種々の問題に対して、周囲の理解を得ながら、問題の解決に向けて、一人一人が声をあげ、なお働きかける努力が必要です。
 これは女性医師だけの問題ではなく、男性医師にとっても大きな問題です。
 女性医師が働きやすい環境は、男性医師にとっても働きやすい環境であってほしいと思います。
 女性の立場で、医療、福祉に、そして医学生に対しても、色々な情報を発信していきたいと思います。
 皆様のご意見をお待ちしています。