コラムNo.1

あ　の　日　か　ら

岡山市
　　小　山　武　子

平成13年９月、県医師会にて「女性医師の集い」が開催されました。県医師会より、小谷会長をはじめ理事の先生方が８名、また、女性医師は各地区代表として16名が一堂に会して、多方面にわたる意見交換が行われ、岡山県医師会女医部会を立ち上げる事になりました。

平成14年８月、岡山県医師会に女医部会が発足しました。なぜかよく判らないうちに初代女医部会会長になっていました。

「今さら、どうして女医部会を！」という声も聞かれました。

女性医師が半数近くになる状況下では、医療現場に多くの問題が起きると予想されました。

「今だから、女医部会を！」

でも、今、何をすべき？　そして、今、何が出来る？

第一歩！　医師会に属している女性医師の就労環境アンケート調査をしました。驚いた事に、出産経験のある方の30％の方が休職を体験され、その後、復帰されていました。また、女性医師は時間短縮勤務制度より、保育所の充実、産休、育児休暇体制の整備を期待しており、安心して仕事に打ち込める環境作りを期待していました。

そして８年の時は流れて、現在、行政、日本医師会、県医師会の女性医師支援への働きかけは活発になりました。今は女性医師だけの問題ではなく、男性医師にとっても大きな問題として、認識されるようになりました。

最近よく言われる、女性医師が働き易い環境は、男性医師にとっても、働き易い環境だ、と。

一方、休職中の潜在している女性医師への接触の難しさ、今、一番の難題だと感じます。

出来れば女性医師が休業に際し、ドクターバンクへ登録しておき、何らかの形で医師会と“つながり”を持ち続けて、お互いに協力しあえるシステムができるよう、ドクターバンクの雇用対策事業に、大いに期待したいと思います。

今、岡山大学で行われている再就職支援研修コースがもっと広く知られる様、一人でも多くの女性医師の再就職がかなう事を強く望んでいます。

あの日から、８年。少しずつだけど、大きく変わりました。

岡山県医師会女性医師バンク
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